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空手家が関節技、その思考の外こそがこの不意打ちを完遂させる。
ジリジリと間合いが詰まる。
それは、ほんの数分にしか満たなかっただろうが
お互いには数時間にも感じられるような気の長くなるような時間だっただろう。
そして・・・
間合いに入った。
象山のローキックだ。
一瞬そのローキックにより意識が下半身に向く。
その隙を見逃すことはない。
ブン!
どっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(あれぇ~・・・なんでオイラの目の前に照明が見えるんだぁ~)
一瞬の空白。そして途切れ行く意識の中で「彼」はそう呟いた。
一瞬の攻防のあと大きく吹き飛んでいたのは象山だった。
そして独歩は菩薩の拳にした正拳を打ち抜いていた。
(そんな・・・馬鹿な・・・。殺気がねぇなんて。いつ攻撃に移ってたのかわからなかった・・・ぜ)
大きく吹き飛んだ象山が地に伏せる。
菩薩の拳に予備動作無し。
空手に全てを捧げ、空手を極めるために全てを捨ててきた男が掴んだ拳は、
誰にも止めることはできない。
勝負あり!!!!!!!!!!!!!!!!!----------------------------------------------------------------
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学
- 2006/08/20(日) 17:07:58|
- 1回戦第5試合「愚地独歩VS松尾象山」
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その拳は常人の倍はありそうな巨大な拳であった。
人生を空手に捧げた男の集大成といえる男の拳。
いくら独歩といえども、この拳を喰らえば・・・。
ぶんっ!
廻 し 受 けあの勇次郎の拳さえも打ち払った独歩の廻し受け。
弧を描いた独歩の拳が象山の拳をも打ち払う。
「くっくっ悪いな。俺は嘘つきなんでな」
象山の拳を打ち落としたと同時に前蹴りを放つ独歩。
打ち終わりを狙われたために、バランスを崩している。
その前蹴りは、金的へ向かって弧を描いていく。
ヒイィィィィット!!!
股間へ独歩の前蹴りが確実にヒットした。
こんなあっけなく勝負がついてしまうのか?
否!
独歩はまだ闘気を減らしてはいなかった。
象山もそうであった。
観客席の本部が静かに解説を始める。
「まさかコツカケを使えるとはな・・・。琉球空手に古くから伝わる技で腹筋により睾丸を体内に隠す技だ。」
どちらもまだ想定内なのか、あせりはない。
「食えねえジジィだぜ。だけど卑怯じゃねえよなぁ。不意打ち、奇襲、金的打ち・・・なんでもいいぜ」
「食えねえのはどっちだか。俺がお前さんの拳をまともに受けるなんてさらさら思ってなかったくせしやがって。
お前さんほどの拳を無防備に受けて五体満足な人間が居るかっての」
皮肉ではなく、本気なのだろう。
二人の超人の拳は一撃で相手の身体を破壊し尽くす可能性を秘めている。
一瞬の気も抜けない闘いはまだ始まったばかりだ。
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学
- 2006/08/16(水) 11:29:25|
- 1回戦第5試合「愚地独歩VS松尾象山」
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